神奈川で高齢者が住みやすいおすすめの街! シニアが移住しやすい街とは

2023年3月20日

シニア世代が移住を考えるときは、いかに高齢者にとって優しい街か、住みやすい街かを考慮することが大切です。そこで、神奈川県内で高齢者が住みやすい街を3エリアピックアップし、シニア世代にとって、移住に優しい街を紹介します。また、それぞれのエリアごとに、利便性・治安・医療・コスト面での特徴についても解説します。

この記事の目次

高齢者にとっての「住みやすい街」とは?

緩やかなスロープ

「住みやすい」とする条件は、交通の便の良さ、買い物のしやすさなど人それぞれです。まずは、高齢者(シニア世代)に優しく住みやすい街のポイントについて解説します。

住みやすい街ポイント1:利便性が高い

高齢者の中には、車での移動が難しい人も多いはず。公共交通機関と徒歩だけで移動しやすいかを考慮することが大切です。また買い物に関しても、スーパーや商業施設が充実していて、いつでも行ける環境であるか、また徒歩圏内に施設があるかもチェックしましょう。

住みやすい街ポイント2:高齢者が安心・安全に暮らせる

地域によっては、高齢者をターゲットにした犯罪が多い地域もあります。繁華街が少ない場所・閑静な住宅街・適度な人通りがある場所などを選びましょう。バリアフリーなど、高齢者に適した環境が整備されていることも大切です。

住みやすい街ポイント3:医療・介護機関が充実している

体調が悪くなったときに備えて、大きな病院や街のクリニックなど、医療サービスが充実しているかも考慮する必要があります。人口が比較的多いエリアであれば、医療サービスの充実が期待できます。また将来を見据えて、介護サービスの充実も視野に入れると良いでしょう。

住みやすい街ポイント4:認知症予防の取組、支援が充実

「自分や家族に認知症の症状がでたらどうしよう」そんな不安を抱えているシニア世代も多いでしょう。

地方自治体による認知症にならないための予防対策や症状が出たときの支援などをチェックしておくことをおすすめします。家族やパートナーと安心して暮らすためにも必要なポイントになります。

住みやすい街ポイント5:生活の負担が少ない

退職すると、年金を受給しての生活になります。もし、夫婦2人で暮らす場合は、お互いの年金でカバーできるように生活しなければいけません。そのため、生活コストがあまりかからないエリアを選ぶことがとても大切です。郊外にあるエリアの方が、都市部に比べて比較的生活コストが低い傾向にあります。

住みやすい街ポイント6:地域交流が活発

退職すると仕事での人との交流もなくなります。移住ともなるとまったく新しい人間関係をつくることになります。シニア世代が積極的に交流する設備や施策や、シニア世代だけでなく、さまざまな世代の人たちと関わりをもてるようなボランティアなどの地域活動ができるエリアが好ましいです。

住みやすい街ポイント7:趣味のサークル活動が充実している

高齢者は活動範囲がせまくなりがちです。そこで、同じ趣味を持つ新しい仲間をつくり、新しい人生を送るためにも、趣味のサークル活動が充実しているエリアを選びましょう。新たな友人と新たな世界でセカンドライフを楽しめます。

住みやすい街ポイント8:働く場所がある

健康寿命が伸びたことで「まだまだ元気で働きたい」「自分の経験を活かしてビジネスで活躍したい」と考えているシニア世代も多いことでしょう。心身の健康を維持するためにも仕事仲間と交流できる適度な仕事に携わることは大切です。

しかも、少子高齢化による労働人口の減少から、シニア世代の活躍に期待している企業も多くあります。都市部に近いエリアは、求人も多く仕事も選べて、賃金も高い傾向にあります。新たな移住先で新たなやりがいを見つけられるでしょう。

都会移住? 地方移住? シニア世代に優しい街とは

移住先に「便利な都会を希望するのか」「のんびり田舎くらしを希望するのか」、シニア世代の意見は大きく2つに分かれます。

都会は交通の利便性に優れ、医療環境も整っている一方で、生活コストが高いデメリットがあります。地方は、生活コストも安く、広い家や自分の好きな自然環境を選べますが、利便性に不安を感じることもあるでしょう。

そこで、都心近郊エリア、神奈川県への移住も選択肢に含めてみてはいかがでしょう。都心へのアクセスに優れ、交通、医療、商業のインフラも整っていて、海や山の自然環境も充実し、都心と比べて物価も治安も落ち着いています。

ここからは、シニア世代に優しい神奈川県の街を紹介します。

神奈川県内で高齢者が住みやすい街1 平塚市

平塚駅周辺の商業施設

平塚市は神奈川県の中央に位置するエリアです。最近では街の整備が進み、商工業が盛んでありながらも、住宅環境が整った街に発展しています。ここでは平塚市の住みやすさについて見ていきましょう。

【利便性】バスが充実し、買い物に不自由しない

JR東海道線・湘南新宿ラインが走っているので、1時間ほどで都心に出られます。また神奈川中央交通バスの路線が充実しており、なかでも平塚駅経由のバスは1日に約70本運行。平塚市内の移動に大変便利です。

平塚駅にはラスカ平塚という駅直結型の商業施設があります。その他に紅谷パールロード商店街や、ららぽーと湘南平塚などもあるので買い物には困りません。

【安全性】平塚駅から南側は閑静なエリアが広がる

平塚駅北口周辺は夜でも比較的明るいですが、南口は閑静な住宅街が広がる静かなエリアで、自然も豊富です。道は自転車用・歩行者用と道が色分けされており、坂道も少ないので、高齢者でも体に負担をかけずに安心して利用できるでしょう。

【医療・介護サービス】総合病院やクリニックが多い

総合病院などの大きい病院だけでなく、街の診療所やクリニックが豊富で、平塚駅周辺に多く集結しています。駅近の病院であれば、用事のついでに寄れるので、移動の手間が省けるでしょう。

【生活コスト】支出を抑えやすい環境

全国的に見て、平塚市に住む人の支出額は比較的少ないようです。近隣市に比べ、家賃や地下は安い傾向にあり、住宅を手に入れやすいエリアといえます。

【近くの住宅展示場】tvkハウジングプラザ湘南平塚

国道129号線沿いにある緑豊かな展示場で、大手メーカーのモデルハウスをゆったりと見学可能。なかには、二世帯住宅や高齢者向けのモデルハウスもあります。見学に訪れる際は、待ち時間なしで見学できる「事前予約」をぜひ利用してみてくださいね。

神奈川県内で高齢者が住みやすい街2 藤沢市

藤沢駅の入り口

観光都市としても栄えている藤沢市は、住みやすい街としても人気が高い街。たっぷりの自然を身近に感じられ、穏やかで過ごしやすいです。ここでは、藤沢市の住みやすさについて解説します。

【利便性】神奈川県内の移動がしやすく、駅周辺で買い物ができる

藤沢市内を走っている電車は、JR東海道本線、JRや湘南新宿ライン、横浜市営地下鉄ブルーライン、江ノ島電鉄、小田急線江ノ島線、湘南モノレール江ノ島線、相模鉄道いずみの線7路線。神奈川県内の観光スポットへはもちろん、都内へのアクセスもスムーズです。

バスも充実しており、徒歩圏外エリアもしっかりカバーできます。また藤沢駅周辺には、商業施設やスーパーも豊富なので、買い物しやすいでしょう。

【安全性】街灯の設置など、夜の安全性が考慮されている

駅周辺では、自転車の窃盗や万引きなどの犯罪が起こることがありますが、統計で見ると、犯罪発生率は神奈川県の平均と同程度。そこまで心配する必要はありません。駅周辺は夜遅くても比較的明るく、街のあらゆるところに街灯が設置されていることからも、安全対策がしっかりとられていることが分かります。

【医療・介護サービス】医療機関や福祉サービスが充実している

街のクリニックから、救急と高度先進医療に特化している「湘南藤沢徳洲会病院」などの大病院まで豊富。福祉サービスが充実している点も魅力です。介護の認定区分にもよりますが、65歳以上の人を対象に、寝具の丸洗いや消毒などの無料サービスを受けられます。

【生活コスト】平均よりやや高めだが、辻堂だと比較的安い

支出額においては全国平均よりもやや高めです。また近年人気の街ということもあり、不動産価格は上昇傾向にあります。ただし藤沢駅から少し離れた辻堂エリアに行けば、手が届きやすい価格の物件があるようです。

【近くの住宅展示場】tvkハウジングプラザ藤沢

tvkハウジングプラザ藤沢は、神奈川県内で2番目の大きさを誇る住宅展示場。商業施設の近辺にあるため、買い物帰りなどに立ち寄りやすいです。住宅メーカーの種類が豊富で、なかには二世帯住宅や高齢者向けのモデルハウスがあります。

神奈川県内で高齢者が住みやすい街3 小田原市

多くの車が停まっている小田原駅前

神奈川県の西側に位置する小田原市は、山や川などの自然に恵まれた都市。1年を通して気候が温暖で過ごしやすいのも魅力です。

【利便性】新幹線が通り、買い物にも不自由しない

小田原市内には、JR線・小田急線・箱根登山鉄道・伊豆箱根鉄道の4路線が走っています。新幹線も通っているので、遠方からのアクセスもスムーズです。小田原駅には広いバスターミナルがあり、バスの本数が比較的多めです。市内の移動には欠かせません。

駅構内には「HaRuNe小田原」という施設があり、雑貨類・食料品などが揃えられます。その他、商店街やスーパーなども豊富にあるので、買い物には不自由しません。

【安全性】多くの人が安心して暮らせる街作りを進めている

小田原市は、神奈川県内の中でも比較的犯罪件数が少なく、治安が良いエリアです。ただし観光客が集まる駅周辺などは、少し注意した方が良いでしょう。困りごとが起きた際には、駅の交番に相談してくださいね。

また小田原市では交通バリアフリーを推進していて、誰もが利用しやすいように、道路や駅前などの公共スペースのバリアフリー化が進んでいます。

【医療・介護サービス】病院・介護サービスともに充実している

小田原市内には、小田原市立病院などの大病院がある他、街のクリニックも豊富です。介護サービスも充実しており、介護が必要であると認定されている人であれば、いろいろなサービスを受けられます。

【生活コスト】地価が安めで、コストもかかりにくい

全国平均値と比較すると、小田原市内で暮らす人の支出は低めです。首都圏通勤可能エリアの中では、地価も安めなので、家探しをしている人にもぴったりのエリアと言えるでしょう。

【近くの住宅展示場】秦野住宅公園

秦野住宅公園は、インフォメーションハウスやレストスペース中心に、モデルハウスが並ぶ設計になっているので、見学しやすいのが特徴。 二世帯住宅・高齢者向けのモデルハウスが見学できますよ。

神奈川県内の高齢者が住みやすい街をチェックし、家探しをしよう

仲睦まじい夫婦

将来を見据えた暮らしを考えたとき、生活する街選びは非常に重要。神奈川県内には高齢者が住みやすい街がいくつもあります。まずはそれぞれの街の特徴を知り、さらに重視するポイント・そうでないポイントを取捨選択した上で家探しを進めましょう。