住宅展示場は見学だけでも行って良い? 所要時間や流れ、見るポイントを紹介

2024年1月13日

住宅展示場とは、多くの住宅メーカーが手がけたモデルハウスが集まり、比較しながら見学ができる施設です。興味はあっても具体的な住宅の建築計画がない人にとっては、見学だけに行くのは敷居が高く感じるかもしれません。そこで本記事では住宅展示場の見学にフォーカスし、所要時間や流れ、見るポイントについて紹介します。

見学だけでも大丈夫? 住宅展示場に行く時の不安点をチェック

リビングで座って考え事をする女性

「いつかはマイホームを」と考えながらも、確定した計画はない。そんな状況で住宅展示場を訪れてみたいと思っても、誰しも少なからず不安があるでしょう。まずは代表的な不安要素をQ&Aで見ながら、それらの答えをチェックしていきましょう。

購入予定が決まっていないけど行っても良いの?

答えはイエスです。見学だけの人でも歓迎してもらえます。住宅生産振興財団による「総合住宅展示場来場者アンケート 2020 調査報告書」によると、住宅計画の実現時期は「2年以上先・未定」と答えた人が43.1%と最も多いという結果でした。(出典:住宅展示場協議会ホームページ

住宅展示場の大きな目的の1つは住宅メーカーを「知ってもらうこと」です。多くの人に知ってもらうために、いつでも気軽に見学できるような態勢にしています。アンケートや話の中で「今は購入予定がない」と伝えても全く問題ありません。

小さい子ども連れでも行って大丈夫?

答えはイエス。住宅展示場は年間多くのイベントを開催していますが、そのなかでも子ども向けのものはたくさんあります。キャラクターショーやものづくりワークショップ、キッズ撮影会など、ほとんどが無料で楽しめるものです。住宅展示場としても、子どもを連れてぜひ来てほしいという気持ちが汲み取れますね。ただし子どもが騒いだり走り回ったりすることで、ケガに繋がったり展示品を破損してしまうなどのリスクもあります。安全と公共マナーを守る配慮を忘れないようにしましょう。

見方や回り方が分からないけどどうすれば良い?

住宅展示場は、基本的には自由に見学ができる場所です。ただし曜日や時間帯によっては混雑していることもあるので、情報を多く仕入れたいなら事前予約をおすすめします。またイベントは定員が決まっているものあるので確認を。効率よく回るなら当日の流れのイメージを持っておくと良いかもしれません。ホームページやLINEなどの事前情報も活用しましょう。

住宅展示場見学の所要時間と流れ

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実際に住宅展示場の見学に行こうと思っても、気になるのが所要時間や見学の流れです。ここではそんな住宅展示場見学の平均的な所要時間と見学の流れを紹介します。

見学の所要時間目安

住宅生産振興財団による「20・30代来場者の住宅に関するアンケート調査報告(2006年度)」によると、モデルハウス1棟当たりの平均滞在時間は、約20~30分でした。(出典:住宅展示場協議会ホームページ

モデルハウスの担当者と話したりアンケート記入したりする時間や移動時間など、実際はもう少しかかることを想定して、1棟当たり1時間程の余裕を持っておくと良いかもしれませんね。

見学の流れ

モデルハウスを見学する際の流れは、初めに受付用紙の記入があることが多いです。見学だけを希望するならこの時点で伝えて差し支えありません。一般的には担当者から物件についての概要説明や間取りの紹介などを受けます。質問があれば答えてくれるので気軽に話してみましょう。住宅メーカーによって多少の見学の仕方の違いや、見学時の注意点がある場合があるので耳を傾けてくださいね。流れについて不安点がある場合は、事前に確認すると安心です。

住宅展示場へ見学だけでも行くメリット

モダンなリビングのインテリア

住宅展示場は見学をするだけでも楽しめます。しかしそれ以上に、多くのメリットを得られる可能性があります。より一層充実した見学にするために、具体的にどんなメリットがあるか解説します。

一度に複数のモデルルームを見学できる

複数の住宅メーカーのモデルハウスが集まっているので、効率的に比較できます。各社の特徴や強みの違いも分かりやすく、希望に合った家づくりをする住宅メーカーがどこかを知る近道だと言えるでしょう。

家づくりの知識が深められる

家づくりの最新情報が分かります。内外装や設備を見られるのはもちろん、通常目にできない内部構造の展示が見られることも。専門家と話すことで正しい知識が得られ、家づくりの理解を深められる良い機会となるはずです。

役立つセミナーに参加や住まいについての相談ができる

税金や、住宅補助金になどお金に関するセミナー、また家の片づけや収納に関するセミナーなど、住まいづくりについて学んだり相談できたりするコンシェルジュサービスが受けられるところもあります。中立的な立場から話が聞けるのが魅力です。

楽しいイベントや景品などのサービスが充実

住宅展示場では、子どもから大人まで楽しめるイベントが開催されています。家族で過ごす休日などに訪れてみてはいかがでしょうか。また事前に予約することで、特典や景品サービスが受けられることもあるのでチェックしてくださいね。

それぞれのハウスメーカーの姿勢がわかる

それぞれの住宅メーカーには社風による違いがあるかもしれません。それは各社のスタッフからその姿勢も読み取れる部分もあるはず。家づくりを任せたいと思える、人と人との信頼関係を築きたいという人は、ぜひスタッフと話してみましょう。

プロ仕様のインテリアやエクステリアを参考にできる

モデルハウスは専門家がクオリティの高い空間づくりをしています。部屋の模様替えや、インテリアやエクステリアなどのヒントが詰まっていると言えます。家具や照明機器、カーテン選びの参考にもなりそうです。

住宅展示場を見学する際のポイント

メモを取る女性

実際に住宅展示場を見学に行くなら、いくつかのポイントを押さえておきましょう。ここでは、見学に持っていきたいものやふさわしい服装、見学する時のポイントについて解説します。

あると便利な持ち物を確認する

たくさんのモデルハウスを見て回ると、後で記憶を辿るのが大変になりかねません。そこでメモを取れるように筆記用具やカメラなどを持参するのがおすすめです。ただし、モデルハウスによっては撮影不可の場合もあるので、現場のスタッフに確認を。その他、メジャーを持っておくとサイズ感が把握でき、便利です。大きめのバッグも資料やカタログを入れるのに役立ちます。

見学に適した服装で行く

住宅展示場は敷地が広いところが多く、かなり歩き回ることになるはずです。また、モデルハウスに入る時は何度も靴を脱ぐことになります。よって動きやすい服装で、履き慣れた靴がおすすめ。靴下は滑りにくいものをチョイスしましょう。

見学するポイントの目的意識を持つ

人によって見学の目的や見たいポイントはさまざまです。「間取りやインテリアを参考にしたい」「最新設備や住宅の性能について知りたい」「価格で比較したい」など、予め目的意識を持っておくと良いですね。担当者に伝えておけば、アドバイスをもらえるなど充実した見学ができるでしょう。

見学だけでも歓迎! 神奈川のおすすめ住宅展示場

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どの住宅展示場でも、見学だけの人も歓迎してくれます。最後に、神奈川のおすすめ住宅展示場を紹介します。

秦野住宅公園

全8棟のモデルハウスが立ち並んでいます。インフォメーションハウス、レストスペースが中心にあり見学しやすいようにレイアウトがなされているので、いくつかの住宅を比較して見学したいという人におすすめの展示場です。

tvkハウジングプラザ二俣川

2020年1月オープンの洗練された家並みの住宅展示場。9棟のモデルハウスが展示されていて、最新設備の内部構造も見学できます。相鉄線二俣川駅下車、北口より歩いて5分の立地です。

見学だけでも安心して住宅展示場に足を運ぼう

キッチンの前に立つカップル

住宅購入の具体的な予定はないけれど、住宅展示場を見学してみたいという人は意外に多いです。見学だけで訪れて良いか不安を感じるかもしれませんが、住宅展示場はそんな人にこそおすすめの見学施設です。イベントやセミナーなどの楽しめる工夫とともに、気軽に過ごせる場所づくりがされています。ぜひ安心して足を運んでくださいね。