鶴見の住みやすさを解説。今まで以上に子育てしやすい街へ

2021年7月29日

鶴見は、臨海部に大規模工業地帯を有する工業エリアです。一昔前までは「治安が悪い」と言われることもありましたが、近年の再開発でそのイメージは一新。ファミリー世帯が暮らしやすい街となりました。この記事では、鶴見の住みやすさについて、交通や治安、商業施設の充実度、子育て環境の観点から紹介します。

鶴見の立地と特徴

鶴見の夜景

鶴見区は工業都市として知られる横浜市の1エリアです。鶴見区の特徴と基礎データについて紹介します。

鶴見区の人口・世帯数

鶴見区は横浜市の北東にあり、京浜工業地帯の中核として栄えてきたエリアです。現在の鶴見区の概要は以下の通り(※R2.9.1時点)。なお、()内は、横浜市18区中、「鶴見区が何番目に当たるか」を示したものです。

  • 人口:293,724人(3/18区)
  • 世帯数:141,771世帯(2/18区)
  • 区の面積:32.38km2(4/18区)
  • 外国人人口:14,002人(2/18区)

ちなみに、鶴見区のマスコットキャラクターはかわいい「ワニ」。これは鶴見区がワニの形に似ているからだそうです。

「丘陵部、臨海部、鶴見川周辺」の3大エリアに分かれる

鶴見区は、「丘陵部」「臨海部」「鶴見川周辺」の3つのエリアに大別されます。

  • 丘陵部:獅子ヶ谷市民の森などがあり、自然豊かなエリア。歴史的建造物が多く、住宅街が連なる
  • 臨海部:「理化学研究所横浜キャンパス」「横浜市産学共同研究センター」などがあり、サイエンス研究拠点として発展
  • 鶴見川周辺:工業地域、住宅地域、商業地域が混在するエリア

鶴見区の家賃相場

鶴見駅周辺の家賃相場は、「2K/2DKで7.5万円、2LDKで11.3万円」です。新子安駅周辺はこれよりも1~4,000円程度安いと言われていて、鶴見区の家賃は横浜市内ではやや高めの傾向にあるといえるでしょう。ただし、川崎よりは家賃相場が低いため、鶴見区の相場が高過ぎるというわけではありません。

鶴見の住みやすさのポイント【交通アクセス】

鶴見の電車

鶴見区は、横浜方面へも東京方面へも好アクセスです。鶴見駅から各方面へのアクセスについて紹介します。

鶴見駅と京急鶴見駅がある

鶴見区にはJR京浜東北線・ JR根岸線とJR鶴見線が乗り入れる「鶴見駅」と、京急電鉄の急行が乗り入れる「京急鶴見駅」があります。両者は徒歩約4分圏内にあり、乗り換えも比較的容易です。鶴見駅から主要駅までの所用時間は次の通りです。

  • 鶴見駅→横浜:約10分(乗り換え0回)
  • 鶴見駅→東京:約30分(乗り換え0回)
  • 鶴見駅→品川:約20分(乗り換え0回)
  • 鶴見駅→新宿:約40~50分(乗り換え1回)

横浜、川崎、品川〜東京間の駅に職場がある場合は、乗り換えなしで行けるので便利。一方、新宿方面は山手線に乗り換えが必要です。

今後は中距離電車が停まる可能性もアリ

電車の本数が多く、どこへ行くにもアクセスの良い鶴見駅ですが、不満を持つ人がいないわけではありません。現在、東海道線、横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線などの中距離電車は、鶴見駅をスルーしている状態です。このため鶴見区は、JR鶴見駅にも中距離電車を停車させるよう要望を送っています。近い将来、中距離電車が停まるようになるかも知れませんね。

鶴見の住みやすさのポイント【治安】

鶴見区は工業地帯として知られており、怖く危険なエリアというイメージを持つ人も少なくありません。しかし近年は街の様子も変わり、治安も安定しています。鶴見区の治安について紹介します。

犯罪件数は減少傾向にある

令和2年の鶴見区の犯罪件数は、1,035件。これは横浜市では中区・港北区に次いで3番目に多い数字です。「治安が悪いの?」と不安に感じる人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。平成30年の「刑法犯犯罪認知件数」は1,417件、令和元年は1,164件。平成25年から、鶴見区の犯罪件数は減少が続いているのです。

駅前の再開発や市民の努力で治安が改善されつつある

「治安が悪い」などと言われた時代と比較すると、開発後の駅前は明るくクリーン。危険な雰囲気はありません。また、各月の10日は「横浜市子どもの安全の日」と制定されており、鶴見区の住民や警察などが共同して子どもたちの見守り活動を実施しています。各自治会・町内会なども自主パトロールを行っており、現在のところこうした活動が功を奏しているといえるでしょう。

鶴見の住みやすさのポイント【商業施設/飲食店】

休憩中の家族

鶴見区は駅前に商業施設がある他、昔ながらの商店街もあります。鶴見区の買い物・外食事情について見ていきましょう。

鶴見駅周辺に商業施設が充実

日常的な買い物に便利なスポットは、鶴見駅周辺に集中。例えば鶴見駅東口には、駅直結の「シァル鶴見」があります。ここでは、生鮮食品から書籍、ファッション関連のショップが軒を連ねる他、飲食店も豊富です。一方、鶴見駅西口には「西友 鶴見店」「京急ストア 鶴見西店」があります。日用品や日々の食料品の購入には不自由しません。この他、「オリンピック 鶴見店」「イトーヨーカドー鶴見店」「ヤマダ電機」なども駅から至近です。

商店街が豊富

鶴見区は、大型の商業施設だけではなく、商店街が豊富なのも魅力です。まず駅周辺には、「ベルロードつるみ」「鶴見銀座商店街」といった商店街があります。また、末吉大通りには「レアールつくの商店街」というレトロな雰囲気の商店街が。さらに京急本線「生麦」駅前には「生麦駅前通り商友会」などがあり、買い物スポットは充実しています。商店街には昔ながらの商店がある一方、今どきのおしゃれカフェもたくさん。のんびり歩くだけで、楽しい一時となるでしょう。

鶴見の住みやすさのポイント【子育て・教育】

自転車をこぐ家族

鶴見区は港北区に次いで保育所申込数の多いエリアです。区はさまざまな支援を取り入れて子育て環境の充実を図っています。鶴見区の子育て環境について見ていきましょう。

子育て支援が充実

鶴見区では、親と子のつどい広場、子育て支援拠点、子育てサークル、地域ケアプラザなどを用意して、子どもや保護者の支援を充実させています。これらの施設・スポットでは、自由に子どもを遊ばせたり、子育て相談をしたりできます。また、学齢期の子どもは、有料で「放課後キッズクラブ」の利用が可能。これは放課後の子どもを預かってくれるサービスで、親は放課後1人になってしまう子どもを心配せずに働けます。

公園や遊び場が豊富

鶴見区は、緑豊かな公園や遊び場が多いのも子育て世帯に嬉しいポイント。例えば、桜の名所として有名な「三ツ池公園」、広い芝生広場がある「入船公園」、釣りができる「二ツ池公園」などは人気の高いスポットです。また、「白幡公園こどもログハウス」には、幼児から中学生まで遊べる「こどもログハウス」があります。

保育園は増設中、小・中学校は充実

鶴見区の「就学前児童数」「保育所等定員数」は18区内で2番目の多さです。保育園への申し込み数が多く、待機児童および保留児童リスクは比較的高いと言えるでしょう。現在区では、保育施設を増設して対応に当たっています。また、隣接する川崎市との連携も、区が行っている待機児童・保留児童解消のための施策の一つです。川崎市と鶴見区では保育施設の相互利用を可能にすべく連携し、市・区民の利便性向上を図っています。一方、鶴見区の小学校・中学校はともに充実。小学校は公立・私立あわせて24校、中学校は公立・私立あわせて12校あります。

鶴見で家を建てるなら、つるみ住宅公園に行ってみよう

つるみ住宅公園

つるみ住宅公園は、国内最大手ハウスメーカーだけを集めた住宅展示場です。“上質な住まい”をテーマにしたハイグレードなモデルハウスが立ち並び、会場全体でSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」達成に取り組んでいます。関連イベントもさまざま行われているので、気軽に足を運んでみましょう。なお、事前予約すると見学の待ち時間がなく、スムーズです。

  • 〒230-0012 神奈川県横浜市鶴見区下末吉2丁目1−1
  • 0120-121-667 営業時間:10:00から18:00

鶴見の住みやすさは良好。再開発で子育てしやすいクリーンな街に

鶴見の海

工業地帯で治安のよくないイメージが先行していた鶴見区は、駅前の再開発でぐっと明るくクリーンな街になりました。丘陵地帯には自然が多く残り、静かでのどか。子育て環境が充実しており、ファミリー世帯には住みやすい街です。川崎、横浜方面へのアクセスはもちろん東京方面へのアクセスもよいため、職場が首都圏にある家庭にとっても最適な居住地となるでしょう。つるみ住宅公園では、住まいに関するさまざまな相談を承っています。鶴見区に興味を持ったら、ぜひモデルハウスにも足を運んでみてくださいね。