実用的なビルトインガレージを作るならココ!ハウスメーカーごとの特徴と事例まとめ

2023年7月4日

住宅の1階部分に駐車スペースを組み合わせた「ビルトインガレージ」。
車やバイク好きの方に人気の設備ですが、昨今では多様な用途に活用できるよう、機能や見た目も進化しています。

そもそも、ビルトインガレージにはどのような実用性があるのでしょうか。
本記事では、ビルトインガレージの施工に特に実績のあるメーカー2社に話を伺い、ビルトインガレージの特徴や多様な活用方法、実際にビルトインガレージを作る際に気をつけるべきポイントについてご紹介します。

ビルトインガレージとは

ビルトインガレージとは、建物の1階部分に駐車スペースを設けて、シャッターやドアで施錠するガレージのことです。インナーガレージとも呼ばれ、ビルトインガレージのある家をガレージハウスと呼ぶこともあります。

従来ガレージは駐車するためだけのものでしたが、ビルトインガレージにすることでさまざまな使い方ができるようになり、最近非常に注目されている設備です。

ビルトインガレージは自由に使える第3の空間

ビルトインガレージの魅力はなんといっても、屋外と屋内の中間的な空間として利用できること。
完全な屋外でもなく、居住空間とは一線を画す屋内であることから、実用的であると選択する方が増えています。

まず、ビルトインガレージは屋内でありながら土足のまま作業することができます。愛車やバイクの整備も思う存分おこなうことができるでしょう。防音空間のため、作業音を気にしなくてよいのも利点です。

さらに、ビルトインガレージは車やバイク以外にも、自転車やサーフボード、スキー用品、ゴルフ用品といった趣味のものを収納するスペースとして最適です。屋内に保管していれば、大事なものを日焼けや雨風から守ることができ、防犯対策にもなります。

またビルトインガレージには、屋外と屋内の中間である利点を活かした使い方が他にもあります。

例えば、フィットネス設備を置いてビルトインガレージをトレーニングルームのように使用したり、ゴルフの練習をしたり、DIYのためのスペースにしたり、食料庫を設置してBBQをしたり――といった具合です。
ビルトインガレージは使用する人のこだわりに合わせてカスタマイズできるのが特徴です。

ビルトインガレージの注意点

一方で、ビルトインガレージを検討する際に注意しておくべき点がいくつかあります。

ビルトインガレージは建物の中にガレージを作るため、居住部分が少なくなってしまうというデメリットがあります。
屋外の駐車スペースとは異なり、ビルトインガレージは建築面積に含まれるため、建ぺい率の関係上、間取りに制限が出ることは避けられないでしょう。

また、ビルトインガレージは敷地に高低差がある場合、設置が難しいケースがあります。敷地に高低差があると基礎を高くしなければならず、そのためにスロープや階段を設置すると、その分ガレージ部分が狭くなってしまいます。

加えて、建築基準にかかわる点にも注意が必要です。
3階建ての準耐火建築物の場合、設置可能なシャッターの種類には制限があります。
希望のビルトインガレージが設置できるかどうかは、必ず事前に確認しましょう。

理想のビルトインガレージを作るために考えておくべきポイント2つ

「ビルトインガレージを設置したい!」と思ったら、まずは以下の2つのポイントを考えておきましょう。

費用面

ビルトインガレージはカーポートなどの一般的な屋外ガレージと比較した場合、どうしても建築費用が高くなる傾向にあります。
また、固定資産税については、ビルトインガレージの状態によって変わる可能性があるので、気になるときは自治体にあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

固定資産税についてはこちらの記事でも紹介しています。

広さ

ビルトインガレージの広さの目安は、格納する車やバイク、自転車の数によって異なりますが、車1台と自転車1〜2台であれば約10〜12畳ほどあれば設置は可能です。
最小で10畳程度のスペースがあれば設置できるので、その分の居住スペースを3階建てにするなどして確保すれば、狭小住宅でもビルトインガレージを設置することができます。

広い敷地の場合は、予算に応じて広いビルトインガレージを設計することができます。

ビルトインガレージは決して安い買い物ではありません。
失敗しないためには、車を何台格納するのか、どういったことに使いたいのかをしっかり確認しておくことが大切です。

メーカーおすすめ!最新のビルトインガレージ

今回は2つのメーカーのおすすめビルトインガレージをご紹介します。
「本当にガレージなの!?」と思うほどおしゃれな最新のビルトインガレージをぜひご覧ください。

桧屋住宅「アクティブガレージ」

桧屋住宅「アクティブガレージ」

まるでショールームのようなビルトインガレージを提案しているのは、桧屋住宅。趣味のアイテムの保管や出し入れが簡単にでき、DIYやガーデニングもできる自由な空間になっています。

雨の日に子供を遊ばせるスペースとしても活用でき、子育て世帯にもおすすめです。

桧屋住宅「アクティブガレージ」

桧家住宅の魅力は、ビルトインガレージがパッケージとして販売されているところです。
通常は内装やシャッターなどをひとつひとつ選んで費用を計算していきますが、桧家住宅は広さに応じたプランが細かくパッケージ化されているため、どれくらいの価格で購入できるのかがわかりやすいのが特徴です。

積水ハウス「シャーウッド」

積水ハウス「シャーウッド」

積水ハウスでは、敷地の広さに合わせてこだわりのビルトインガレージを実現することができます。
なぜビルトインガレージを作りたいのか、どういった用途で使用するのか、といったことから綿密に打ち合わせを重ね、最適なプランを提案してくれます。

積水ハウス「シャーウッド」

写真のビルトインガレージでは、壁に補強素材を入れていたりコンセントや水道があったりと、一般的なガレージにはないような設備が充実しています。さまざまな用途に対応できるように、可変性のある構造にしているのが特徴です。

また、シックな内装や照明の使い方など、デザイン性の高さも積水ハウスのポイント。実績も豊富なため、おしゃれな空間を演出したいという方におすすめです。

趣味や自宅で叶えたい夢がある人にはビルトインガレージがおすすめ

最近のビルトインガレージは、駐車スペースとしてだけでなく、趣味のものを保管する場所や作業場として、多目的に設計することが可能です。
ただし、その分建築費がかかるほか、居住スペースに制限が出ることを考慮して設計を進める必要があります。
メリットやデメリット、そして実際に建てた後の使用感を具体的にイメージして、ビルトインガレージを作るかどうかを決めましょう。
住宅展示場では、上でご紹介したような最新のビルトインガレージを体感することができます。
ビルトインガレージを検討している方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。