
子育て中の家庭にとって、マイホームをいつ購入するべきなのかは大きな悩みのひとつでしょう。一般的には、子どもが小学校に入学する前のタイミングがよいとされています。
本記事では、子どもが小学生になる前にマイホームを検討すべき理由を紹介するとともに、入学後や学年の途中で引っ越さなければならない場合の注意点について解説します。

マイホームの購入時期はさまざまですが、子どものいる家庭では小学校入学前が最適とされています。ここでは、小学校入学前がマイホーム購入のタイミングに適している理由を具体的に解説します。
最大の理由は、転校による子どもの精神的ストレスを避けられることです。小学校に入学してから引っ越すと、子どもは仲の良い友だちや先生と離れることになります。慣れ親しんだ環境を離れることは、子どもにとって想像以上に大きな負担になることもあります。新しい学校に馴染むまで、不安な日々を過ごすことになるかもしれません。
しかし、小学校入学前の引っ越しであれば、地元の友だちと一緒に「新入生」としてスタートを切れます。クラスの全員が同じタイミングで学校生活を始めるため、途中から転校する場合と比べて友だち関係も築きやすく、学校生活にすんなりと溶け込みやすいでしょう。
小学校入学前であれば、幅広いエリアから物件を選べます。小学校に入学した後にマイホームを建てる場合、転校を避けるために現在の学区内で物件を探すことになり、選択肢が大幅に狭まることもあります。限られた狭いエリア内で予算や理想の条件を満たす土地や物件を探すのは難しいかもしれません。
一方、入学前であれば学区の縛りがありません。通わせたい小学校の学区や親の通勤のしやすさ、周辺施設など、生活環境全体を見渡しながら幅広い視野で検討できて、最適な立地を選べるのが大きなメリットです。
住宅ローンは一般的に最長の35年で組むケースが多く、完済時の平均年齢は73〜78歳といわれています。完済年齢を考慮すると、できるだけ早い段階で住宅ローンを組む方が、将来の資金計画を立てやすくなるでしょう。
小学校入学以降は、塾や習い事、高校進学・大学進学と、子どもの成長とともに教育費が膨らんでいきます。教育費の負担が本格的に重くなる前に住宅ローンの返済をスタートさせ、毎月の住宅費を固定することで、将来の教育費を見据えた長期的な資金計画が立てやすくなります。
子どもにとって「自分の部屋」や「自分専用のスペース」を持つことは大きな喜びであり、自立への第一歩です。小学校に入学すると宿題に取り組んだり、翌日の時間割に合わせて教科書やノート、学用品を準備したりと、身の回りのことを自分で管理する力が必要になってきます。
入学前のタイミングでマイホームを構え、自分の部屋や学習机を用意してあげることで、子ども自身に「もうすぐ小学生」という自覚やモチベーションが自然と芽生えます。身の回りのことを自分で管理する意識も育ちやすくなるでしょう。

小学校入学を見据えたタイミングだからこそ、「家のどこで勉強させるか」という視点で間取りを考えられます。低学年のうちは親の目が届くリビングで学習し、高学年になったら自室で集中させるなど、家庭の教育方針によって最適な間取りは異なります。
入学前の早い段階から家づくりを始めることで、リビングにスタディカウンターを設けるか、最初から子ども部屋に学習机を置くかなど、じっくりと検討・設計できるのは大きなメリットです。
注文住宅最大のメリットは、将来の変化に対応できることです。入学前のタイミングで家を建てるなら、最初から部屋を区切るのではなく、将来的に壁や家具で分割できる「可変性のある子ども部屋」を設計できます。
小さいうちは広いプレイルームとして活用し、中学年や高学年になったら個室にするなど、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて間取りを柔軟に変化させられます。

理想の物件が見つからないなどの理由で、学年途中で引っ越すケースもあるでしょう。その場合は、子どもの負担をできるだけ減らせるよう配慮が必要です。親が気を配るべき注意点を解説します。
学年の途中で転校すると、子どもは環境の変化に戸惑うことがあります。仲の良い友だちと離れることへの寂しさや、新しい学校で友だち関係がうまく築けるか、不安に感じることもあるでしょう。
引っ越しが決まったら、子どもの気持ちにしっかりと寄り添うことが大切です。引っ越しの準備や手続きなどで親も忙しくなりがちですが、意識的に子どもと会話する時間を作り、気持ちを受け止めることを心がけましょう。
どうしても学年途中で引っ越さなければならない場合でも、時期を選ぶことで子どもの負担を減らせることがあります。
例えば、夏休みや冬休みなど長期休みのタイミングで転校すれば、新しい学期のスタートと重なります。クラス全体が新しい気持ちで再スタートするタイミングなので、転入生も受け入れられやすいでしょう。
長期休みの間に近所の公園で同年代の子どもと遊んだりすることで、新しい地域の環境や友だち関係に少しずつ慣れていくこともできます。
転校手続きは、遅れないように計画的に進めましょう。まずは、引っ越しが決まった時点で、在学中の学校へ転校することを伝えます。学校からは、最終登校日までに「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」が発行されます。
次に、転校先の学校へ電話で転校日程を連絡します。この際、指定学用品についても確認しておくと、早めに準備ができてスムーズです。引っ越し後、役所で住民票の手続きを行うと「転入学通知書」が発行されます。新しい学校へは、「在学証明書」「教科用図書給与証明書」「転入学通知書」の3つの書類を提出します。
共働き世帯にとって、学年途中の引っ越しで特に注意が必要なのが、放課後の居場所となる「学童クラブ」の確保です。学校の転校手続きとは別に、自治体や施設への個別の申し込みが必要になります。
多くの公立学童では、年度当初に定員が埋まるため、年度途中は退所者による欠員がない限り、すぐに入所できないケースが少なくありません。自治体によりますが、利用希望月の前月上旬など、申し込みの締め切りが早い場合があります。
引っ越ししてから探すのでは間に合わないおそれがあるため、転居先が決まったらすぐに現地の市区町村窓口で空き状況を確認しましょう。もし公立学童に空きがない場合は、キャンセル待ちの手続きをしつつ、民間学童やファミリー・サポート・センター、送迎付きの習い事など、別の預け先を早めに検討しておくことが大切です。

マイホームを建てるのは入学前がベストと分かっても、具体的にいつから動き始めれば間に合うのでしょうか。住宅の種類別に、目安となるスケジュールを押さえておきましょう。
注文住宅の場合、土地探し・ハウスメーカー選び・設計打ち合わせ・着工・完成と、多くのステップを踏む必要があります。一般的に、新築の注文住宅が建つまでには8〜15ヵ月程度の期間がかかるといわれています。
小学校入学に間に合わせるためには、子どもが年中(4〜5歳)になった頃には情報収集を始め、遅くとも年長の春頃までには土地やハウスメーカーを決定しておきたいものです。家づくりは想定以上に時間がかかるものなので、余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
すでに完成している建売住宅であれば、注文住宅ほどの期間はかかりません。しかし、住宅ローンの審査・契約手続きや、必要に応じたリフォーム、引っ越し業者の手配などを考えると、少なくとも半年程度の余裕を持つのが理想です。
年長の秋頃(10月前後)までに物件を決定しておくと、年度末〜春休みの引っ越しに間に合わせやすくなります。人気エリアの物件は早いもの勝ちなので、気になる物件があれば早めに内見することをおすすめします。
小学校入学前を目標にすれば、転校による子どものストレスを避け、立地の選択肢が広がります。また、入学前というタイミングだからこそ、勉強スペースとリビングのバランスを家族でじっくりと話し合いながら、理想の注文住宅を形にしていけます。
とはいえ、家づくりにおいて焦りは禁物です。どうしても学年途中の引っ越しになってしまう場合は、子どもの心のケアを最優先に考えながら進めましょう。余裕を持ったスケジュールで家族のライフプランをしっかりと話し合い、理想のマイホームづくりをスタートさせてください。
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