家族の絆が深まる対面キッチン。メリットとデメリットを考慮してレイアウトしよう

2024年2月24日

対面キッチンとは、リビング・ダイニングに向かって設置された対面式のキッチンスタイルです。「コミュニケーションが取りやすい」「ながら調理しやすい」などのメリットから、近年特に人気が高まっています。この記事では、対面キッチンの概要や種類、メリット・デメリット、さらにはおすすめのレイアウトアイディアを紹介します。

対面キッチンとは

シンプルな対面キッチン

対面キッチンとは、見晴らしが良く開放感のあるキッチンのかたちです。種類は主に6つあり、それぞれ仕様が異なります。ここでは対面キッチンの概要や種類について紹介します。

開放的なキッチンスタイル

近年の戸建ての主流とも言える対面キッチン。シンクや作業台がリビングやダイニングに向き合うスタイルで、その様子から「カウンターキッチン」とよばれることもあります。これに対し、従来の日本のキッチンは「壁付けキッチン」または「背面キッチン」とよばれるものです。シンクや作業台に立つ人は顔が壁、背中がキッチンやダイニングに向くため、やや閉塞感を覚えやすいかもしれません。壁を背中にして立つ対面キッチンの方が、明るく開放的な雰囲気になりやすいでしょう。

主な種類は6つ

一口に対面キッチンといっても、種類はさまざまにあります。対面キッチンのうち、主な6つの種類について見てみましょう。

  • アイランドキッチン:四方が壁にくっついていない、海に浮かぶ島(Island)のような形状。開放感が高い
  • ペニンシュラキッチン:左右のどちらかが壁に接している。半島(Peninsula)のようなキッチン
  • I型キッチン:アルファベットのI型。隣合う部屋の方を向くスタイルの場合、手元が隠れるよう立ち上がりがついている。シンクとコンロが横並びになる
  • Ⅱ型キッチン:Iが2つ並んだ形状。部屋の対面にシンクと作業スペース、壁側にコンロと作業スペースがある
  • L型キッチン:アルファベットのL型にコンロ・シンク・作業スペースが並ぶ
  • U型キッチン:形がUの字。作業スペースが広い

対面キッチンのメリット

作った料理を持つ男女

対面キッチンのメリットは、コミュニケーションを取りやすい、配膳・後片付けがしやすい、ながら調理できるなどです。これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。

周囲とコミュニケーションを取りやすい

対面キッチンは、リビングやダイニングの方を向きながら調理できます。壁に向かって黙々と調理する日本従来のスタイルよりも、調理する人が孤独を感じにくいと言えるでしょう。また、キッチンとリビング・ダイニングが分離していなければ、家族も家事に参加しやすくなります。「手伝おうか?」「一緒にやる?」などと声をかけやすく、子どもやパートナーと料理を楽しむ時間が増えるかもしれませんね。

配膳・後片付けがスムーズ

リビングやダイニングの距離が近ければ、キッチンから料理を運んだりお皿を片付けたりが楽です。さらに、カウンターとダイニングの一体型にしたり、ダイニングテーブルをカウンターのすぐ横に配置したりすれば家事動線はごくわずかになるので、調理から食事、後片付けまでの手間や面倒が大幅に軽減されます。

「~しながら」の調理が可能

対面キッチンでは、目の前がリビングやダイニングです。リビングのテレビを付けて好きな番組を見たり、くつろぐ家族と会話を楽しんだりしながらの調理が可能です。また、小さな子どもやペットがいる家庭なら、「常に視界のどこかにいれておきたい」という人も多いのではないでしょうか。対面キッチンなら、調理中もペットや子どもの様子をきちんと確認できますよ。

対面キッチンのデメリットと解消法

料理をする女性たち

対面キッチンは汚れや臭いが気になったり、スペースがないと設置しにくかったりなどのデメリットがあります。それぞれについてを具体的に、また解消法も紹介します。

汚れや臭いが気になるなら、カウンターや壁の設置を

前面にガードのないフルフラットタイプのキッチンは、調理中の水はね・油はねが心配です。快適に調理するには、油はねガードなどを設置して水や油の飛び散りを防ぎましょう。また、リビングやダイニングと分離していないからこそ、対面キッチンは臭いが充満しやすいと言われます。どうしても臭いが気になると感じたら、キッチン回りに壁やカウンターを造作したり、透明ガラスで仕切ったりするのがおすすめです。

広さが足りないときはI型かL字型がおすすめ

部屋のサイズ的に対面キッチンが難しい場合は、シンクとコンロが横並びのI型か、L字にコンロ・シンク・作業スペースが並ぶL型がおすすめです。

一般に対面キッチンは背面キッチンよりも広いスペースが必要です。部屋のサイズ次第では、希望のキッチンを導入できないかもしれません。対面キッチンを導入する際は、キッチンの作業台とカウンターの奥行き・幅、さらに作業するときのスペース、背面の収納スペースなどを確保できるかどうかチェックしてみてください。

対面キッチンのレイアウトアイディア

対面キッチン設計図面とイメージ画像

対面キッチンとダイニングテーブルのレイアウト例として、並行か垂直に配置する、キッチンカウンターをダイニングテーブルにする、などの方法があります。ここでは、なかでも対面キッチンにしたときにおすすめのレイアウトアイディアを紹介します。

ダイニングテーブルをキッチンと並行に置く

広めのリビング・ダイニングなら、ダイニングテーブルとキッチンを並行に配置するのがおすすめです。配膳・後片付けが簡単で、家事動線を作りやすくなります。調理や後片付けする人の負担を軽減できるでしょう。また、キッチン・ダイニングテーブル・ソファなどをすべて同じ向きにレイアウトすると、横の広さが強調されて部屋が広く見える効果も期待できます。

ダイニングテーブルをキッチンと垂直に置く

ダイニングテーブルとキッチンを垂直にする配置は、空きスペースの少ないリビング・ダイニングにおすすめです。それぞれを平行に置いた場合と比較して動線が長くなりますが、コンパクトに収まるでしょう。

キッチンカウンターをダイニングテーブルに使う

ダイニングテーブルを置きたくない家庭は、広めのキッチンカウンターを設置して、そこをダイニングテーブルの代わりにしてみてはいかがでしょうか。これなら省スペースにつながる上、子どもが勉強をしたり家族がPC作業をしたりなど、思い思いの使い方もできます。

理想の対面キッチンを実現するコツ

相談する家族

理想の対面キッチンを実現するには、使いやすいキッチンを具体的にイメージしたりすることが大切です。ここでは、カウンターの重要性とイメージを固める方法を紹介します。

目的に合わせて立ち上がりの高さを決める

対面キッチンは、立ち上がりの高さによって使い勝手や見た目の印象が大きく異なるものです。

例えば、立ち上がりが高いと外側から手元が見づらくなります。調理作業が丸見えにならず、来客があったときなどは気楽です。ただし高さがある分、圧迫感を覚えるかもしれません。

一方、低い立ち上がりは手元が丸見えになりますが、遮るものが少ないため開放感は高まります。キッチンに立つときどのような状態が良いかシミュレーションして、立ち上がりの高さを決めましょう。

住宅展示場でイメージを固める

理想の対面キッチンを頭の中だけでイメージしても選びにくいものです。なるべくたくさんのモデルハウスを回って、理想のキッチンを見つけましょう。

神奈川県なら、まず県下2番目の規模のtvkハウジングプラザ藤沢がおすすめです。住宅展示場選任アドバイザーの「住まいづくり何でも相談」があるので、対面キッチンの相談もしやすいでしょう。また相模原住宅公園など、最先端の設備・デザインをチェックできる展示場が他にも複数あります。事前に予約して行けば待つこともなく、スムーズな見学が可能です。詳細については、こちらから確認してくださいね。

条件や使い勝手を見極めて理想の対面キッチンを選ぼう

キッチンで楽しそうに料理を作る家族

対面キッチンは、家族とのコミュニケーションを密にしてくれる開放的なキッチンスタイルです。アイランド型・I型などと種類は多いので、好みや設置場所に合うものを選びましょう。種類が多くて選べないという人は、実際のキッチンをたくさん見てみるのがおすすめです。モデルハウスには最新型のキッチンがたくさんあるので、ピンとくるものと出会えるかもしれません。