【感染症対策にも】玄関手洗い場のメリット・デメリットは?間取りアイディアや注意点を紹介

2023年3月20日

感染症対策として、玄関のすぐ近くに手洗い場として簡易な洗面台を設けた間取りの家が増えてきています。そこでこの記事では、玄関手洗い場のメリットやデメリット、玄関のすぐ近くに手洗い場を設けた間取りのアイディア、玄関手洗い場を取り入れるときの注意点を紹介します。玄関手洗い場のメリットやデメリットを考慮した上で、自分たちの住まいに必要かどうか検討してみてくださいね。

玄関手洗い場のメリット

おしゃれな洗面所

近頃、玄関近くに簡易な洗面台を設置して手洗い場として活用する家が注目されています。ここでは、そんな玄関近くに設置された手洗い場のメリットを紹介します。

帰宅後すぐに手洗いできる

手洗いは感染症対策に有効です。帰宅後すぐに手を洗うことで、感染症のリスクを減らせます。また玄関に手洗い場があると、子どもも帰宅後に手洗いやうがいをする習慣が身につくでしょう。

ゲストに洗面所を見せなくて良い

洗面所は歯ブラシなどを置いていることが多く、プライベートな空間でもあります。玄関に手洗い場があると、来客時にゲストがプライベート空間に入るのを防げます。来客側も気兼ねなく手を洗えるでしょう。

玄関周りの掃除やガーデニングで活用できる

玄関に手洗い場があると、玄関回りの花壇やガーデニングの水やりにも便利です。また靴やごみ箱など丸洗いしたいものを玄関で気軽に洗うことができます。玄関が汚れたときにも、手洗い場が近くにあると水で洗えます。玄関の外の流し台だと、冬場は凍結のリスクがありますが、玄関内の手洗い場だとその心配もいりません。

朝の混雑が緩和できる

家族の多い家では、出勤、通学で朝の洗面所の取り合いが生まれがちです。既に洗面所が専有されていても、玄関近くに手洗い場があれば、簡易な洗面所として機能するでしょう。

外出前の簡単な身支度ができる

鏡をつけておくことで、外出前の容姿の確認や簡単な身支度ができます。

玄関手洗い場のデメリット

電卓と家の模型

便利な部分があるとはいえ、当然良いところばかりではありません。ここでは、玄関手洗い場で気を付ける点を紹介します。

玄関のスペースが狭くなる

玄関に手洗い場を設けると、その分、玄関スペースは狭くなります。新築に手洗い場を設ける場合は、玄関を広めに設計しましょう。コンパクトタイプのボウルだと、そこまでスペースも必要ないので、後から取り付けたい人にもおすすめです。

コストがかかる

手洗い場は水が跳ねるため、耐水性のある壁や床にする必要があります。また玄関に水栓をひかなければなりません。耐水性のある壁や床にしたり、水栓をひいたりする分、コストがかかります。さらに洗面台本体の費用も必要です(コンパクトタイプで10万円~20万円ほど)。お湯を使う場合は給湯工事も必要なので、コストのことも考えて、設置を検討してくださいね。

掃除の手間がかかる

水回りの設備が一つ多くなります。特に玄関で来客が来る場所に設置されるので、きちんとキレイにしておきたいものです。玄関に手洗い場を設けると掃除やメンテナンスの手間が増えることになります。

玄関手洗い場を設けた間取りのアイディア

玄関に設置された手洗い場

ひと口に玄関手洗いと言っても、その設計方法はさまざまです。ここでは玄関のすぐ近くに手洗い場を設けた間取りを4つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.一般的な玄関手洗い場の間取り

通常の洗面台を玄関近くに配置するパターンの間取り。帰宅してすぐ手洗いをおこなえる理想的な間取りです。コストパフォーマンスを考えると、玄関近くに設けた手洗い場をそのまま洗面所として活用するのも良いでしょう。鏡を一緒に設置すると、洗顔や歯磨きもできます。ただし、来客時に生活面を見られるので、メリットとデメリットを考えて、検討してください。

2.シューズクローク内に手洗い場を設けた間取り

シューズクロークがある場合、その中に手洗い場を設置する方法も。靴をしまった後に手を洗う動線ができ、子どもも手を洗う習慣が身につくでしょう。

3.LDKの手前に洗面台を設置した間取り

LDKの手前に洗面台を設けた間取りもおすすめです。LDKの部屋に入る前に手を洗えるので、外出先から戻った時だけではなく、リビングに入る前に普段から手洗いの習慣が身につくでしょう。

4.土間空間にアウトドアリビングを設けた間取り

玄関の隣にアウトドアリビングを設け、アウトドアリビング内に手洗い場を設置する設計。庭で遊んだ後や、ガーデニングを楽しんだ後にすぐに手が洗えます。玄関ともつながっているので、外との行き来がしやすいです。

5.トイレの洗い場と共用する間取り

玄関の近くにトイレを設置している間取りの場合、トイレ内に併設された手洗い場を外に設置して玄関手洗いと共用する方法もあります。

玄関手洗い場を設けるときの注意点

水はね対策をしている洗面所

玄関近くに手洗い場を設けるときは、いくつか気を付けるべきポイントがあります。

洗面台や洗面ボウルのサイズを実物で確認する

洗面台や洗面ボウルは、実物を見て決めましょう。カタログだけで決めると、イメージしていた大きさと違う場合があります。展示場に足を運び、大きさや質感、色合い、艶、水栓器具の稼働具合をチェックしてくださいね。

大人基準で高さを設定する

子どもに合わせて洗面台も低く設置すると、大人が使いにくいです。子どもが成長することも考えて、手洗い場は大人が使いやすい高さのものを選びましょう。小さな子どもには、踏み台を用意すると良いですよ。

洗面台周りの水はね対策をする

洗面台周りは水がはねやすいので、対策が必要です。収納扉の表面や、周辺の壁を耐水性の高いものにしましょう。ボウル型の洗面器を設置する場合、カウンターの天板は水に強いタイルや石などを選びましょう。玄関が和のイメージで無垢材を採用する場合、水分を弾く表面処理をおこなってください。

タオル掛けや小物置きも考慮する

手洗い場に必要な小物の置き場所の検討も忘れないようにしましょう。タオル掛けやハンドソープなどの小物置きも考えて設計すれば、すっきりとした手洗い場が実現できます。

デザインは玄関スペース全体の統一感を考える

玄関近くの手洗い場は来客の目にも触れるので、見た目には気を配りたいものです。玄関や通路の雰囲気に合うものを選びましょう。周囲の壁や床の素材や色、雰囲気と合わせて水栓やカウンター材を選ぶと、インテリアに統一感が出て、おしゃれな玄関になりますよ。

玄関手洗い場のあるモデルハウスを見学しよう!

玄関手洗い場が気になる人は、ぜひ住宅展示場に足を運び、モデルハウスを見学してみてください。玄関手洗い場を設置する際の参考になります。玄関手洗い場のモデルハウスがある住宅展示場を紹介します。

住宅展示場には予約をして行くのがおすすめ

広い玄関スペースのモデルハウスや、シューズクローズのあるモデルハウスなども参考になります。ほかの住宅展示場も知りたい人は、こちらから検索してみてください。またモデルハウスを見学するときは予約をしてから行くのがおすすめ。予約すると、待ち時間なしでモデルハウスを見学できます。

メリットやデメリットを考慮して、玄関手洗い場を検討しよう

玄関の雰囲気に合う手洗い場

帰宅後すぐに手洗いできる玄関手洗い場は、感染症対策などに有効です。しかし、設置にはコストがかかるのも事実です。その両方をふまえて、理想の家族の暮らし方を総合的に考えてくださいね。