いつの時代でも多くの方が目標とする理想のマイホーム。2階建て以上の多層階住宅を選ぶ方が多い一方、近年では広い土地に建てる平屋が注目を集めています。
理想の住処を実現できるといわれる平屋にはどのような魅力があるのでしょうか。今回は外房エリアで多くの平屋戸建てを手掛けるネクストハウスの一瀬様に、平屋が支持される理由とオススメのポイントについてお話を伺いました。
一昔前の平屋は、高齢者が終の棲家、あるいは最後の贅沢として建てられるケースが一般的でした。しかし直近の10年ほどの間に、現役世代の中からも平屋を建てたいという考えを持つ方が増えてきています。20代前半で平屋を建てられる方も結構いらっしゃいますよ。
最近では都内から移住して平屋を建てる方が増えています。普段はリモートワークで働き、出勤は月に3回だけでいい方には、都心まで2時間程度で出られる外房エリアは何かと都合がいいという話も聞きます。
外房に土地を持っているから平屋を建てようという方よりも、移住して建てたいという方が多いですね。割合でいえば、土地をお持ちの方が3割、移住される方が7割です。
現代的な平屋は廊下を作らず、中央のリビングの周辺に各部屋を配置する間取りが多いです。それぞれの部屋に行くにも必ずリビングを通りますので、自然と家族のコミュニケーションが増えやすくなります。
また、近年ではデザイン性豊かな平屋が多く見られるようになりました。海に近いエリアですのでサーファースタイルの家、ラップサイディングの外壁をあしらったアメリカンスタイルの家など、どの平屋も大変個性豊かです。
最近は特に、玄関ポートとベランダのデッキを一体化させたカバードポーチを作る家が増えてきました。外房ならではのゆったりとした時間を楽しみたいという方にとって、建物に隣接した屋根のある半戸外空間は魅力のひとつになっているのではないかと思います。
「自由度の高い設計」「エネルギー効率」「生活環境の維持」の3点が平屋が優れているポイントだと考えています。
一般的な二階建ての住居は、建築基準法で高さが制限される場所に建てられるケースが多いため、天井の高さが概ね決まっています。2.4m〜2.5mとされていることが多いのですが、身長が高い方は圧迫感を感じてしまうことも多いようです。
一方の平屋は高さの制限を受けにくいため、天井を高く引き上げることができます。同じ10畳の部屋でも、天井を1m引き上げると3畳分くらい広く感じられます。同じ広さの空間でもゆとりを感じられるのは平屋ならではのメリットです。
階段を作る必要がないという点も平屋のいいところだと思います。
二階建ての家なら、1階で1坪、2階で1坪の空間を階段のために使わなければなりません。その点平屋なら同じ30坪の家を建てるとしても1.5~2坪ほど使える空間が広がりますし、階段の場所を考慮して設計する必要がありませんので、希望される間取りを実現しやすいんです。お客様の中にはクローゼットやパントリーを追加されるという方もいらっしゃいました。
建築コストの面でいえば平屋の方がやや高額になる傾向はありますが、有効に使える面積の広さで相殺できますので、結果的には大きなコスト差にはなりません。
平屋は2階建てに比べて屋根の広さが2倍になります。そこに太陽光発電用のパネルを多く乗せられますので、2階建てよりも多くのエネルギーを作り出すことができます。
自宅で使う分の電力量が3~4kWhの太陽光パネルの発電量なのに対し、平屋の屋根に乗せられる太陽光パネルは9~10kWh分ほどです。自宅のエネルギーを全て自然エネルギーで賄えますし、余った分は電力会社に買い取ってもらえます。
近年は電気の買取価格が下がっていますが、その分太陽光パネルの価格も下がっていますので、長期的に見れば経済的なメリットは大きいと思います。
また、屋根瓦は直射日光を浴びることで表面温度が50℃ほどまで上昇しますが、太陽光パネルが乗っていれば屋根そのものが熱くなりにくくなります。その結果、屋根の劣化が抑えられるだけでなく、屋内の温度が上がりにくくなりますので、少ないエネルギーで十分な冷房効果を得られるようになるでしょう。
千葉県の外房エリアは台風が多い土地柄ですので、他県に比べて高い停電リスクがあります。2019年には台風15号により大規模な停電が発生し、完全復旧まで19日間を要しています。
こうした災害時にも、太陽光パネルで自家発電ができるならば、生活環境を変えずに済みます。万が一2019年と同じような状況になったとしても、家族や親戚が安心して避難できる場所としてご活用いただけるのは大きなメリットだと考えています。
先ほど平屋ならではの家族のコミュニケーションについて触れましたが、理想のコミュニケーションを平屋で実現したご家族がいらっしゃいました。
このご家族は「心の奥底で繋がっているので常に一緒にいる必要はない」とお考えで、各居室の独立性を高めた間取りをお求めでした。
シェアハウスのような、ご主人様ご夫婦、息子さんご夫婦、お孫さん、大人5人がそれぞれが過ごす独立したお部屋があるイメージです。
間取りと土地の形状の都合で長い廊下を作らざるを得ませんでした。廊下は長くなるほど圧迫感がでやすくなる空間ですので、廊下の天井の高さは4mほどと、一般的な平屋よりもぐんと引き上げ、ハイサイドライトを設けて上から光を落とすようにしましたので、廊下の暗く狭い印象は全くなかったですね。
この設計により「家族それぞれが独立した生活を明るい空間で送れる」と、非常に喜んでいただいています。
もうひとつ、設計の自由度が光るエピソードがあります。このお客様は会社を経営されており、セカンドハウスとして外房に平屋を建てたいというご要望がございました。
ご家族とご親戚、ご友人を招いて総勢20名ほどでホームパーティーをできる空間が欲しいというご要望がございましたので、約20畳ほどのデッキと約10畳の露天風呂、合わせて30畳にフル開放できる窓を備えた設計になりました。
完成時には外観もユニークになり、お客様は「ガンダムのホワイトベースみたいだね」とおっしゃっていました。
弊社の強みのひとつに「充実した設計」がございます。デザイン性ばかりを追求して長期耐久性に疑問が残る家や、安心感はあるけれどどこにでもあるような家では、お客様は安心してお住まいになれません。
弊社はその両方のいいとこ取りを出来る設計を目指しており、今回のお客様のようなオンリーワンのご要望にお応えしつつ、長期耐久性の面で不安のない平屋をご提供しています。
土地が安く広い敷地に平屋を建てやすい外房エリアだからこそ実現できた建築として、私どもも手応えを感じた建築となっています。
今後世帯数そのものの減少が進む中で、平屋という選択肢の価値が高まっていくのではないかと考えています。構造的な価値が残り続ける前提となりますが、一時的なブームで終わらず、リセールバリューが高い一軒家として扱われるのではないでしょうか。
すでに外房エリアでは平屋を建てるのが一種のステータスになりつつありますので、この傾向がさらに進むと思っています。
平屋はさまざまなニーズにお応えできる住宅です。例えば…
・家賃を払うのがもったいないと考えている20代の方。
・子供が独立して手頃な広さの部屋に引っ越したいご夫婦。
・終の棲家を求めて都内から転居を考えているご夫婦。
・経営者の方のセカンドハウス
など、あらゆるライフスタイルやニーズに適した住環境が実現できます。
先述の通り、弊社はあらゆるご要望にお応えしながら長く住み続けられる平屋をご提供いたします。
どのようなライフステージの方も大歓迎ですので、平屋にご興味がある方はぜひ一度ご相談いただければと思います。
茂原住宅公園 nexthouseへ=>https://www.housing-messe.com/house/52017/
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まずは、ご希望条件に合ったモデルハウス探しや、お近くの展示場を探してみましょう。
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