「スマートホーム」という言葉をご存知でしょうか。スマートフォンなどによって住まいの機能をコントロールし、より便利な暮らしを実現する家のことをいいます。
スマートフォンの普及率は約90%。多くの方が日常生活で当たり前のように使用しているスマートフォンなどを利用して、より便利な暮らしを実現するスマートホームを知る人は少ないようです。
スマートホームを建てれば、「まだまだ未来」と思っていたような便利な生活がすぐに体験できます。
スマートホームと似た言葉にスマートハウスがあります。こちらは太陽光発電システムや家庭用蓄電池などを設置し、これらにつながるHEMS(ヘムス・Home Energy Management System)によって家庭内のエネルギー消費量を最適にコントロールする省エネ住宅のことです。
一方でスマートホームは、インターネットにつながる住宅設備や家電(スマート家電)によって従来では考えられなかったような快適な暮らしを実現できる住宅です。
その定義は今のところ明確にはなっていませんが、経済産業省の「スマートホームの安心・安全に向けたサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」では、「子育て世代、高齢者、単身者などの様々なライフスタイル・ニーズに合ったサービスをIoT(モノのインターネット)により実現する住宅」としています。
スマートホームは、スマートフォンとつながる専用デバイスやスマートスピーカーなどをハブとしてHEMS機能を有するだけでなく、玄関の電子錠、電動シャッター、エアコン、給湯器、照明といった様々な住宅設備やスマート家電を一括管理することができます。
例えば外出先から玄関やシャッターの施錠を確認、お風呂を沸かす、エアコンを作動させて帰宅時に適温にしておくといったこともできるのです。
また、機器によっては子どもが玄関の鍵を解錠・施錠したら通知が届いたり、災害発生時に避難情報を受信したり、ゴミの収集日を知らせてくれたりします。
さらにそれぞれの住宅設備やスマート家電を連携させることも可能です。例えばホームシアターであれば、1度の操作で次のような流れが実行されます。
同じように毎朝一定の時間になると、寝室のカーテンが開く、照明がつく、オーディオから音楽が流れる、といった清々しい朝を迎えるための設定も可能です。
HEMS機能も導入したスマートホームであれば、常に快適な室内環境を維持しつつ省エネも実現します。
ゴミの収集日や洗濯が終わったことを通知してくれる、家中のシャッターを一回の操作で開閉できるといったことで家事楽になります。また、上記のようなスマート家電の連携機能が利用可能な機器を選べば、より効率的な暮らしが実現できます。
外出してしばらくしてから、「玄関の鍵をかけたか覚えていない」と思った経験のある人は多いはず。そんなときでもスマートホームならスマホから施錠できます。また、仕事帰りにエアコンや給湯器のスイッチを入れておけば、帰宅後の室内は最適な温度になっていますし、すぐに入浴することができます。
上記のようにスマートホームで暮らしていれば、外出してから「鍵を閉めたか」「シャッターを閉めたか」と悩む必要はありません。また、外出先からインターフォンや防犯カメラのリアルタイム画像を確認し、そこにいる人と会話も可能なので、子どもが玄関に出なくても対応ができて安心です。
スマートホームの中には、気象警報や避難指示などの防災に関する通知をするものもあります。このような機能があれば、外出先からシャッターを閉めるといった対応が可能になります。
今回はスマートホームで実現できることを網羅的にご紹介しました。しかし、できることが増えれば費用も増えます。人によっては必要のない機能もあるでしょう。
また、上記のホームシアターのように、その人ならではの趣味や機器の設定もあるはずです。
不要なものと必要なものを明確化するには、専門家に相談するのが近道です。普段の生活パターンやこれからしたい生活をハウスメーカーの担当者とよく相談して、家族全員が快適に暮らせるスマートホームのシステムを提案してもらいましょう。
そうすれば、きっと一歩先行く未来の生活を体験できるはずです。
住まい探しの情報収集や知識を身に付けたら、
まずは、ご希望条件に合ったモデルハウス探しや、お近くの展示場を探してみましょう。
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